KNOPPIX 6.4.4で、USBメモリに設定を保存する

前回のエントリーで、USBメモリにインストールすることには成功した。ただ、この方法でインストールした場合、変更した設定や作成したデータが保存されないことに気がついた。

通常、flash-knoppixでインストールを行った場合、初回起動時にデータ保存用ファイルの作成が行われるが、私の方法でインストールした場合はそれが行われない。そこで、手動でデータ保存用のファイルを作成することにした。

前回USBメモリを分割したので、できることならKNOPPIXデータ用のパーティション(200MBのパーティション)にデータや設定を保存をしたいのだが、いろいろ調べたり試したりした限りでは、それはできないらしい。cheatcodeで指定してもできなかった。どうも、データや設定の保存先は、起動パーティションKNOPPIXディレクトリの下の、knoppix-data.imgというファイルに固定しなければいけないらしい。

そこで、以下の手順でKNOPPIXディレクトリの下にknoppix-data.imgを作成することにした。

まず、USBメモリパーティションを切り直した。データ保存専用パーティションは不要なので削除し、起動パーティションを拡大した。レイアウトは以下のようになった。

第一パーティション(プライマリ)・・・約1.0GB (Widowsデータ用)
第二パーティション(プライマリ)・・・約900MB (KNOPPIX起動用)

起動パーティションを編集すると、一時的にKNOPPIXが起動しなくなるので、CD-ROMから起動し、syslinuxをインストールしなおす必要がある。

syslinuxをインストールしなおし、USBから起動することを確認したら、実際にデータ保存ファイルの作成を行う。まず、以下のコマンドで任意容量のファイルを作成する。

# cd /mnt-system/KNOPPIX
# dd if=/dev/zero of=./knoppix-data.img bs=1M count=180

今回は、データ保存ファイルを180MBとして作成した。容量を変える場合は、"count="の数値を変えればよい(500MBなら、count=500)。

次に、ddで作成したファイルに対し、ファイルシステムの構築を行う。

# mkfs.ext3 knoppix-data.img

ファイルシステムの構築ができたら、テストのために一度マウントしてみる。

# mount -o loop knoppix-data.img /mnt

マウントでき、"lost+found"というディレクトリがあれば成功だ。確認したら、"umount /mnt"でアンマウントする。

これで、データ保存ファイルは完成となる。一度、再起動して確認する。起動時に、"Using /mnt-system/KNOPPIX/knoppix-data.img"が表示されれば成功だ。

以下は、壁紙を変えてみた様子。ちゃんと、変更した設定が保存されていることがわかる。

関連記事:KNOPPIX6.4.4のデータ保存領域を拡大する


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