EASEUS Partition Masterを試す

本当はUbuntu 11を入れて色々遊びたかったのですが、風邪でボロボロなので軽めのエントリーで流すことにします。

先日KNOPPIXに収録されているGPartedで1TBのディスクを切りなおしたのですが、ものすごい時間(トータルで5時間以上)掛かってしまったので、他のツールを探すことにし、今回「EASEUS Partition Master」を試してみることにいたしました。

Vista以降のOSでは、標準で「ディスクの管理」からパーティションのリサイズが行えますが、リサイズしたパーティションを前後にずらしたり、空き領域に別のパーティションをコピーしたりする場合はサードパーティのソフトが必要になるはずです。フリーのものとしては前述のGparted以外ではParagon Partition Managerが有名ですが、Paragonのフリー版は機能制限が多いので、今回はEASEUSの製品を選択することにいたしました。

EASEUS Partition Masterは以下のページからダウンロードすることができます。フリー版は個人利用のみになりますのでご注意ください(詳細は公式サイトの内容をお読みください)。

http://www.partition-tool.com/personal.htm

ダウンロードしたexeをダブルクリックすれば、簡単にインストールできます。シリアルなども特に必要ありません。

起動すると以下の画面が表示されます。

パーティションをリサイズするには、対象となるパーティションを選択したあと、[Resize/Move Partition]をクリックします。

端っこをドラッグ&ドロップするだけでサイズの変更を行うことができます。今回は、パーティションの前に新しい空き領域を作成しました。この場合は、既存パーティションの左端をマウスでつかんで、右にドラッグするだけで新しい空き領域を作成することができます(既存パーティションの後ろに新規領域を作成する場合は、パーティションの右端をマウスでつかんで左へドラッグします)。

サイズ変更を行うと以下の画面に戻ります。この時点では、まだHDDに変更が反映されていません。変更を反映するには[Apply changes]をクリックします(変更を取り消す場合は、[Undo last change]をクリックします)。

[Apply changes]をクリックすると実際にサイズ変更が始まります。今回試したサブマシン(HDD160GB、Celeron 2.2GHz)で、だいたい10分ぐらいで処理が完了しました。1TBだとどのくらいになるんでしょうか。単純に6倍ぐらいだとすると1時間ぐらいでしょうから、GPartedよりはだいぶ速いのかもしれません。

完了後の画面は以下になります。Disk2に、新しい領域が「Unallocated」で表示されているのがわかると思います。

あとは、開き領域に新しいパーティションを作成するだけです。FAT、NTFS以外に、EXT2/EXT3の作成にも対応しています(リサイズはできません)。

このEASEUS Partition Master、無料のわりには結構高機能です。今回は試していませんが、Paragonのフリー版ではできないパーティションのコピー、ディスク全体のコピーを行うことができます。また、削除したり壊してしまったパーティションの修復を行うためのウィザードも付属しています。USBメモリや外付けHDDにも対応しているようです。

HDDを複数のパーティションに分割しておくと、バックアップが容易になり、リカバリーやOS再インストールの際の手間を減らすことができます。また、最近は仮想マシンなど便利なツールもありますが、HDDを分割して一台のPCに複数のOSをインストールすることもできるようになります。昔はこの手のツールは結構高価でしたが、現在はEASEUSのような無料ツールがたくさんありますので、これを機会にHDDのメンテナンスをしてみてはいかがでしょうか。

本日は以上です。では、みなさんさようなら。